断食の驚くべきデトックス効果!!
前回、前々回と、菜食主義の効果についてご紹介いたしましたが、
今宵は、さらに進めて「断食(だんじき)」について、考えてみたいと思います
(・∀・)スンスンスーン
「断食」とは、一定期間、特定の食物、もしくは、全ての食物の摂取を絶つ行為をいいます。
人間の習慣としては、紀元前から存在していて、
キリスト教、ユダヤ教、ヒンドゥー教、イスラム教などでも行われており、割とポピュラーな宗教的行為といえます。
・・事実、「朝食」を表す "breakfast"の語源としては、"break"が「破る」、"fast"が「断食」の意味であり、「断食を破ること」を言うのです。
つまり、"breakfast"=「朝食」というのは、「夜通し続いていた断食を解く」という、たいへん宗教的な意味が反映されていたのでございます
( ´・∀・`) ヘー
キリスト教では、「イエスが公生活の前に40日間荒野で断食した」とされています(「マタイ」4章1-11節、マルコ1章12-13節、ルカ4章1-13節)。
また、『旧約聖書』では、「預言者モーセが、神の山にいる40日間断食をした」ことになっております。(「出エジプト記」34章28)
戒律に厳しいユダヤ教には、年6回の断食日が存在し、一切の飲食が禁じられております。
特に「ヨム・キプル」(Yom Kippur)の断食が有名であり、
この日はユダヤ教で定められた祭日で、我々の暦(こよみ)で言えば、毎年9月末~10月半ばまで間の1日に該当します。
ユダヤ教徒は、ヨム・キプルの日には、飲食、入浴、化粧などを含め、一切の労働が、厳格に禁じられております。
そして、敬虔なユダヤ教徒は、断食日には、唾液も飲み込むことなく吐き出すといいます
( ´゚д゚`)エー
さらに、イスラム教では、イスラム暦で9月を意味する「ラマダーン月」における断食が有名であり、
イスラム教徒は、日の出から日没までの半日は一切の飲食をいたしません。
しかし、日の出から続いた断食は、日没で一旦終了するため、イスラム教徒は家族や友人らと一緒に食事をします。
そして、日没から次の日の出までの8時間、ドカ喰いする人もおり、
断食月にも関わらず太ってしまう人が続出するそうにございます
工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工
ただし、熱心なイスラム教徒は、ラマダーン以外にも自発的に断食を行うそうです。
・・そのようにメジャーな宗教的行為である「断食」の歴史的起源や意義などは、宗教によって異なり、あいまいなのも事実なのでございます
(;・∀・)
現代においては、「断食」の意義としては、宗教的理由というよりも、その健康効果が注目されております。
そして、断食をすることによって、得られるメジャーな健康効果として、まず第一に挙げられるの「デトックス効果(解毒効果)」でございましょう
ヽ(・∀・)ノ ワーイ
日本において断食のデトックス効果が脚光を浴びたのは、1968年、九州の福岡県中心に発生した「カネミ油症事件」でございます。
「米ぬか油」の脱臭工程で使用されたPCBが、油に混入し、
発疹や肌の異常、肝機能障害、頭痛、神経障害、など約1万3000人が被害を受けたそうです
((((; ゚д゚))))アワワワワ
ちなみに、PCBとは、"Poly Chlorinated Biphenyl"、つまり、「ポリ塩化ビフェニル」のことで、これを摂取しますと、体内に徐々に蓄積し、様々な症状を引き起こす有害物質であったのですが、
カネミ油症事件では、PCBをを加熱することによって、なんとダイオキシンも発生していたのでございます
工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工
・・当時の政府は、大学に協力を依頼して、あらゆる治療を試みましたが、効果が見られませんでした。
そんな絶望的な状況の中、唯一効果を発揮したのが断食療法だったのでございます。
その効果は、皮膚障害では83.0%、神経障害では95.6%の改善がみられ、当時の新聞の見出しで、
「PCB中毒 断食療法で対外へ ほぼ9割に効果」
と大々的に掲載されたのです
( ゚∀゚)!!!
・・PCBやダイオキシンなどの有害物質は、脂肪に溶けやすい性質を持っており、体内に取り込まれた場合は、人体の脂肪組織に蓄積されています。
そのため、カネミ油症事件の患者が、断食を行うことによって、脂肪が燃焼すると同時に、これら有害物質が体外へ排出されたと考えられます。
かつて問題とされた人体に有害な物質は、たとえば感染症の病原菌やウィルス、有害金属などは、水溶性毒が多く、血液に溶けて問題を起こしていましたが、
現代、問題視されているのは、むしろ脂溶性毒であり、
PCB、残留農薬や食品添加物(保存料、人工甘味 料、着色料)、そして、よくマーガリンで問題にされるトランス脂肪酸など、
近年増えている有害物質の多くは石油由来製品であり、油に溶けるものばかりなのです。
そして、人体の脂肪に蓄積した脂溶性毒は、
時折、血液中に含まれる脂肪に紛れ込んで全身をめぐり、じわじわと体を蝕んでいくのでございます。
また、脂溶性毒が恐ろしいのは、人間の脳に障害を起こしてしまうことです。
人間の脳は基本、脂肪でできておりますので、脳の神経系の組織は、脂溶性毒の影響をもろに受けてしまうのです
ヒィー(((; ゚Д゚)))ガタガタ
・・PCBやダイオキシンは脂溶性の有害物質であったため、
カネミ油症事件で、被害者の方の多くが神経障害を患ったのは、そういった理由があったのです。
体脂肪に蓄積する、PCB(ポリ塩化ビフェニル)、ダイオキシン、DDTなどの有機物質は「POPs」(残留性有機汚染物質)と呼ばれ、自然に分解されることはなく、
脂肪に蓄積された結果、食物連鎖によって、生物濃縮するといい、人体ばかりでなく生態系にまで害をおよぼすといいます
工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工
・・2018年、カナダ・オタワ大学の運動生理学者であるパスカル・インベルト(Pascal Imbeault)博士による「体脂肪に蓄積した汚染物質の排出について」の論文が、『Environment International』誌に掲載されました。
古来より、「発汗は、血液から毒素を排出する」と信じられてきましたが、研究結果からは、
発汗によって排出される毒素(PCBなどの有機汚染物質)は、成人が、意識して運動をしながら、1日当たり計2リットルの汗をかいても、
その汗の中に、わずか、0.0001ナノグラムにも満たない量しか含まれていませんでした。
その量は、毎日の食生活で体内に取り込んでいる有害物質のうち、わずか0.024%に過ぎないというのです
( ´゚д゚`)エー
(以上論文より)
要するに、運動をしたり、サウナに入って、大量の汗をかいても、デトックス効果は期待できなかったのです
○| ̄|_
ちなみに、様々な老廃物や毒素を体外に排泄する割合は、
・便=75%
・尿=20%
・汗=3%
・髪や爪=2%
なのです。
水溶性の有害金属に関しては、「尿」に比べると「汗」の方が、多く排泄されるようですが、
それでも、毒素の排泄機能でいえば、発汗は、排便に比べると圧倒的に小さいのです。
つまり、研究結果も含め、デトックスにとって、いかに「快便」が大事であるかが、改めて、浮き彫りとなったと言ってよいでしょう。
そして、断食が、便秘の解消につながることは、数多く報告されているのです
ヽ(・∀・ )ノ キャッ キャッ
・・「カネミ油症事件」において、断食療法が、デトックス効果を発揮したメカニズムを考えてみますと、
脂肪を燃焼させたことによって、体内の脂質に隠れていた毒素が引っ張り出されたことだけでなく、
絶食することによって、便通が改善したことも一因となっていたようです。
また、断食は、内臓の消化吸収にかかる負担がなくなるために、
肝臓や腸が本来持っている解毒機能が高まったことも見逃せません。
・・実際、食事をすることは、フルマラソンを走るのと同じくらいのエネルギーを消費するといわれているのです
( ´゚д゚`)エー
そんな断食は、PCBなどの脂溶性毒だけでなく、
水道水に含まれる発がん性物質のトリハロメタン、鉛など有害金属、大気中や雨に含まれる排気ガス・大気汚染物質、そしてタバコの煙など、水溶性毒の解毒にも有効なのでございます。
ちなみに、便通の改善は「放射性物質の排出」にも効果が期待できるというのだから驚きです
(・∀・)スンスーン
・・運動して汗もかかず、脂肪太りで、
しかも、便秘気味であった場合は、
体内に、大量の毒素を抱え込んでいることになってしまうのでございます
工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工
そして、冒頭ご紹介したように、モーセやキリストなどの聖者が断食を行った理由は、
もしかすると、身体や脳に溜まった余計なものや有害毒素をデトックスすることによって、全身の機能を高め、霊的感覚を鋭敏にしたのかも知れません。
つづく
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コメント
アプリの通信が切れてしまい鑑定途中でブチッと退去したように見えたと思います。大変失礼しました。いろいろ相談にのっていただきありがとうございました。またいつかお邪魔します。その時はよろしくお願い致します。
投稿: 尚美 | 2019年7月 9日 (火) 23時20分
ご丁寧に恐れ入りますm(_ _)m
通信は、よく切れるようですので、当方は、まったく気にしておりません(笑)
こちらこそ、ありがとうございました!
また、いつでもお待ちしております!!
投稿: アゲ麿 | 2019年7月10日 (水) 06時29分