くつがえる健康常識!驚きの「チャイナ・スタディ」!!
前回、菜食主義の健康効果について、研究データを元にご説明いたしましたが、
今宵は、アメリカにおいて初めて行われた医療改革である「マクガバン報告」に関連して、その後に実施された大規模栄養調査であり、「第二のマクガバン報告」とも呼ばれる、
「チャイナ・スタディ」(正式には、「チャイナ・プロジェクト」)について取り上げてみたいと思います
(・∀・)スンスンスーン
・・アメリカでは、1975年のカーター政権下、増え続ける医療費削減を目的として、
上院議会に、時の副大統領で上院議員でもあるジョージ・マクガバンを委員長とする「特別委員会」を設置し、
全世界から医者や栄養学者を結集の上、「食事と健康・慢性疾患の関係」について、
2年間にわたる世界的規模の調査がなされ、合計5000ページに及ぶ膨大な報告がまとめられたのでございます。
1977年に発表された、この『マクガバン報告』では、
「心臓病やガンなど、諸々の慢性病は、肉食中心の誤った食生活がもたらした"食原病"であり、薬では治らない」
と結論づけ、食事改善の指針として、
「高カロリー・高脂肪の食品である肉・乳製品・卵といった動物性食品を減らし、できるだけ精製しない穀物や野菜、果物を多く摂るようにすべきである」
という勧告がなされたのでございます。
この報告は「米国の栄養学に大きな変革をもたらした」とも言われています
( ゚∀゚)!!!
・・そんなマクガバン報告の後、
「第二のマクガバン報告」とも呼ばれる「チャイナ・プロジェクト」が実施されます。
1970年代、中国では、時の周恩来首相がガンだったこともあり、
その治療法を解明するために、中国政府は、1973年~1975年にかけて、中国全土において、8億8千万人を対象とした12種類のガン死亡率に関する調査を行なっていました。
なんと、65万人の作業員が関与するという、人海戦術による途方も無い大規模調査でございます
( ´゚д゚`)エー
そして、中国全土において、ガンが多い地域と少ない地域が詳細に調べられた、このビッグデータを元にして、
さらに、1983年~1988年にかけて、中国予防医学研究所、オックスフォード大学(英)、コーネル大学(米)によって、
食習慣と病気に関して、更なる膨大な調査が行われたのですが、
この米英中共同研究プロジェクトを「チャイナ・プロジェクト("The China Project")」といいます。
約10億円近い巨費が投じられた大規模栄養研究プロジェクトだったといいます。
(ill゚д゚)
70年代の中国政府の調査結果を参考にしながら、
米英中の合同調査チームは、中国全土の内、24省65郡で各郡100人ずつ延べ16,700人を対象にして、
35~64歳の男女半分ずつを選び、3日間の食事内容ヒアリング、採血、採尿を行ったといいます。
加えて、食習慣調査、社会的経済的特徴、市場での食料消費量も調査され、
調査項目は、合計1,367項目にも及んだそうにございます。
・・このプロジェクトの陣頭指揮をとったコーネル大学のT・コリン・キャンベル博士は、「栄養学のアインシュタイン」と称えられるアメリカ屈指の栄養学者でございました。
キャンベル博士が、後年著した "The China Study"(邦題:「チャイナ・スタディ」 葬られた「第二のマクガバン報告」)によると、
博士は、「チャイナ・プロジェクト」に携わる以前から、
タンパク質摂取量の多いフィリピンの裕福な家庭の子供に「小児ガン」が多い事実を目にしていました
( ´゚д゚`)エー
さらに、博士らによるネズミの実験から、
①発ガン性物質が、細胞のDNAと結合し、異常細胞が誕生する形成開始期(イニシエーション)
②異常細胞が運悪く増殖し発見可能なガンとなる促進期(プロモーション)
のいずれにおいても、「動物性タンパク質の摂取量」が影響することを突き止めており、
「総カロリーに対して、20%の動物性タンパク質のエサを与えると、ガンが急速に拡大し、その動物性タンパク質を10%以下にするとガンの成長が停止する」
ことを発見していました
工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工
※"The China Study" より
そして、ネズミに、いくら高レベルの発ガン性物質を投与して(実験では、カビ毒であるアフラトキシンを使用)、細胞のDNAを傷つけて異常細胞を発生させても、
ガンの促進期で、摂取する動物性タンパク質の量をコントロールすることによって、
まるで、スイッチのON-OFFのように、「異常細胞のガン化」や「ガン細胞の成長」を進めたり、抑えたりして、制御することができたそうです。
( ´゚д゚`)エー
この結果を受けて、キャンベル博士は、
我々が、日常生活で、発ガン性物質にさらされている可能性がきわめて高いために、
この発ガン性物質が、やがて完全なガン腫瘍を生じさせるかどうかは、その後の異常細胞の成長に掛かっているとして、
がん対策としては特に、促進期における「タンパク質の摂取量」を重視しています。
また、「低タンパク食」のネズミは、
「ほかのネズミと比べてずっと長生きで、体をよく動かしていて、実に健康的だった」
といい、健康上の不具合はなかったそうにございます
ヽ(・∀・)ノ ワーイ
・・ちなみに、植物性タンパク質では、総カロリーおける比率が高くても、ガンの形成・成長に影響することは無かったそうです
(・∀・)スンスーン
そして、キャンベル博士は、人間にとって、必要なタンパク質は、総摂取カロリーの10%前後であるとし、
その量は、小麦や大豆、そして野菜などから十分摂取可能だとしており、
当時のアメリカ人男性が、総カロリーにおいて15~16%の動物性タンパク質を摂取していることを危惧していたようです
工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工
・・キャンベル博士にとっては、上記のように、動物実験で明らかになった結果が、
「ヒトにも当てはまるか」について、確認する目的で行われたのが、「チャイナ・プロジェクト」だったといいます。
チャイナ・プロジェクトでは、中国農村部の食事と、アメリカ人の食事をもとに、米中の栄養比較調査をおこなった結果、
驚くべきことが明らかとなりました。それは、
心臓麻痺の死亡率では、アメリカ人男性は、中国人男性の17倍であり、
乳ガン死亡率でも、アメリカ人女性は、中国人女性の5倍だったのでございます
工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工
結果的には、ネズミの実験だけでなく、人間を対象としてチャイナ・プロジェクトにおいても、
「肉、卵、牛乳などの動物性タンパク質は、史上最悪の健康阻害要因だった」
ことが明らかとなったのです
ヒィー(((; ゚Д゚)))ガタガタ
また、中国における大規模調査の結果、動物性食品を摂取していると、
血液中の成長ホルモンである「IGF‐1」(insulin-like growth factor 1, インスリン様成長因子1)のレベルがアップしてしまい、発ガンのリスクが高まることが判明したといいます。
※このことは、後に、南カリフォルニア大学のバルター・ロンゴ教授らの研究によっても確認されています。
参考記事: https://www.cell.com/cell-metabolism/fulltext/S1550-4131(14)00062-X
そして、中国での健康調査では、肉食中心の生活習慣がある地域で、血液中の「IGF‐1」レベルが正常値より高い男性は、進行した前立腺ガンのリスクが5.1倍も高かったそうです
エェ━━━( ゚Å゚;)━━━!!?
・・よく、菜食主義に対する反論として、「動物性タンパク質の摂取は、見た目を若くする」という考えがあります。
たしかに、高レベルの「IGF‐1」は、見た目を若くするでしょうが、
そのように過剰な「IGF‐1」は、一方で発ガンのリスクを極度に高めていることを忘れてはなりません。
しかも、キャンベル博士のネズミの実験の段階でも、すでに分かっていたのですが、
驚くべきことに、ガンの促進要因であるタンパク質は「カゼイン」であり、なんとこれは、我々が日常摂取している「牛乳タンパク」だったのです
工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工
※「カゼイン」は、牛乳タンパクの87%を構成している物質です。
また、牛乳の中に見られる「過剰なカルシウム」も、体内における「活性型ビタミンD」の合成を止めてしまうそうであり、
この「活性型ビタミンD」のレベルが低い状態が続くと、
・ガン
・自己免疫疾患
・骨粗鬆症
などの病気を引き起こすというのですから、たいへんです
アヒャアー(((; ゚Д゚)))ヒィーガタガタ
そして、大規模調査における前立腺ガンについての研究より、
動物性タンパク質と大量のカルシウムの両方を含んでいる牛乳や乳製品は、
前立腺ガンの発症に大きく関わっている食品だということが判明したのでございます
(´・д・`)ソンナー
また、キャンベル博士は、
「多くの中国人は酪農製品を食べずに、代わりにカルシウムを野菜から得ているが、骨粗鬆症は見当たらない」
「骨粗鬆症は、カルシウム摂取が非常に多く、しかも、それらをタンパク質の豊富な酪農製品からとっている地域に生じる傾向がある」
と述べています。
・・事実、世界一牛乳の消費量が多いノルウェー人の骨折率は世界一なのでございます。
その数字は、日本人の5倍に相当します
工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工
※WHO(世界保健機関)は、2002年、カルシウムの摂取量が多い国には骨折が多いという「カルシウムパラドックス」の存在を認めています。
つまり、一言でいえば、「牛乳が悪かった」のでございます
((((; ゚Д゚))))ガクガクブルブル
ちなみに、キャンベル博士は、酪農家に育ったそうで、研究結果には、かなりの衝撃を受けたようです。
いや、マロ的にも、赤ちゃんの頃から牛乳を飲まされ、体に良いという理由で、給食でも必ず出されていたのですから、それはそれは驚いたのでございます
(ill゚д゚)
・・日本において、日常的に牛乳を飲むことになったのは、戦後アメリカGHQの政策であり、
戦後の食糧難の時期に、食文化の欧米化を推し進め、農畜産物品の貿易による利益を図ろうとする目的があったようです。
GHQ撤退後も、アメリカの畜産ロビーや酪農ロビーが、日本の食品会社や厚生省などと結びついて、莫大な儲けを生んできたと噂されます
( ´゚д゚`)エー
・・一方、のん気な日本では、今だに児童には牛乳給食を提供し、高齢者には骨粗しょう症予防と称して、牛乳・乳製品摂取を奨励。
牛乳消費量は、戦後間もない頃に比べ、数十倍にのぼり、牛乳・乳製品の消費量は、近年でも増加傾向にあります。
しかしながら、牛乳・乳製品の摂取量が増えているのにも関わらず、骨粗しょう症は増加しているのです
( ´゚д゚`)エー
※大腿骨近位部骨折の発生件数の推移/日本整形外科学会骨粗鬆症委員会による大腿骨近位部骨折の全国調査結果
・・キャンベル博士の理論からすれば、牛乳・乳製品消費量が増加すればするほど、骨粗しょう症が増えることになりかねないのです
(´・д・`)ヤダ
また、日本人の多くは「乳糖不耐症」であり、乳糖を分解し吸収する能力が低いので、牛乳を飲んでも栄養素を取り込めず、
しかも下痢の原因となるなど、遺伝的に、日本人には、牛乳は向いていないのです。
・・結局のところ、「栄養のためには、牛乳を始め、畜産動物を摂取しなければならない」というのは、西欧諸国の経済的政策だったのです。
そして、明治期の文明開化によって緩やかに日本に侵入した、それらの誤った思想は、
日本の敗戦をきっかけに、戦後急速に押し進められ、
多くの日本国民に刷り込まれ、信じられるに至った洗脳であったのでございます
つづく
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