アヌンナキの伝説⑥ 地母神と蛇神の融合!?
前回の記事で、地母信仰がキリスト教世界におけるマリア崇拝に受け継がれたことをご紹介いたしましたが、
地母神信仰に関しては、グノーシス主義を見過ごすわけにはいかないのでございます。
それは、紀元1世紀頃に出現したキリスト教のグノーシス主義では、ソフィアと呼ばれる世界創造の原因となった女神を地母神として崇拝していたからにございます
(・∀・)スンスンスーン
しかし、グノーシス派が、教会の権威を重視するキリスト教のカトリック世界から、異端とされたのは以前お話した通りです
(´・ω・`)ショボーン
参考記事:イエス・キリストは、サタンの子!?
カトリックにしても、プロテスタントにしても、西方キリスト教世界はユダヤ教の伝統を引き継いで、男権主義が強く、あからさまな男尊女卑の思想が根本にあるようです。
西方キリスト教においては、ユダヤ教の伝統に則り、女性の「出産」を不浄なものとして捉えていて、女性が出産した場合、
男の子を生んだ場合は40日、女の子なら80日間、教会への出入り禁止となっているのでございます
( ´゚д゚`)エー
出産を不浄とするのも驚きですが、
女の子は、男の子の2倍、不浄ってことでしょうか?
工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工
また、聖母マリアを崇拝するような宗教的行為(Mariolatry)も原則禁止としています。
ただし、カトリック教会は、信者獲得のための地母神信仰の受け皿として、マリア信仰を暗黙の内に容認していて、
キリスト教世界では、巡礼の対象となっているのはご存じの通りです
( ´゚д゚`)エー
※ファティマの聖母像
そして、そのようなカトリック世界が「マリア信仰を容認している」として痛烈に批判したのが、プロテスタントであったのです。
ちなみに、異端とされたグノーシス主義では、地母神信仰を基礎にしており、聖母マリアはおろか、元娼婦であったマグダラのマリアの福音書まで、偏見なく教義に取り込んでいたのでございます
(゚∀゚ )!!
・・もともと、キリスト本人に男尊女卑の考えなどはなく、
復活後、最初にその姿をみせたのは、マグダラのマリアだったのです。
異端とされたグノーシス派は、その後、消滅したかに見えましたが、
西方では、テンプル騎士団、フリーメイソン、
その思想は、受け継がれていったようです。
※騎士団最後の総長であったジャック・ド・モレー
※フリーメイソンのシンボルマーク。中央の"G"は、「グノーシス」を表しているとされる・・・
(ill゚д゚)
つまり、宗教世界では、アヌンナキである「エンリルVSエンキ」の
「人類の支配VS人類の自立」という相反する思想に加え、
「男権主義VS地母神信仰」という対立軸もあるということになります。
現在の日本は、いずれも、概ね後者に属していると考えてよさそうにございます。
グノーシス主義は、『創世記』で、知識の木の実を食べるようイブを誘惑した蛇を、至高者(アイオーン)が人間に智慧を授けるため遣わしたものであると肯定的に捉えます。
そのため、後期ギリシア・ローマ時代(2~3世紀頃)のグノーシス運動は、「拝蛇教」や「オフィス派」(Ophis=蛇)と呼ばれ、蛇を崇めていたのでございます
ヒィー(((; ゚Д゚)))ガタガタ
また、グノーシス主義のオフィス派ばかりでなく、ユダヤ教および西方キリスト教世界以外の地域では、地母神信仰と蛇信仰は、実に融和しています。
※二匹の蛇を握った女神(ギリシア・クレタ島 紀元前1500年)
(;・∀・)
エーゲ海ミノア文明の象徴、ミノア人が崇めた蛇の女神は地母神。
※蛇信仰のエジプト。女神イシスとオシリス、息子ホルスまで蛇
( ´゚д゚`)エー
エジプトではコブラ(毒蛇)の信仰がさかんで、コブラは「太陽」のシンボルであり、太陽神・王冠の装飾となった。
※インドでは、コブラを神格化した夫婦神「ナーガとナーギニー」信仰がございます
((((; ゚д゚))))アワワワワ
※中国の祖先神は伏羲(ふっき)と女媧(じょか)という人面蛇身の夫婦神で、人類を創造したとされます
((((; ゚Д゚))))ガクガクブルブル
ちなみに、日本にも、インドのナーガ信仰が伝来しており、それが日本の夫婦神イザナギ・イザナミのルーツになったと言われているのでございます。
グノーシス主義が蛇を信仰の対象としたのは、古代に存在した地母神信仰へ対する回帰、尚且つ、蛇神であったエンキを擁護し、崇拝しようとしている姿勢が見え隠れします。
また、地母神の性格を持つ女神イナンナは、蛇神エンキの血を引いており、蛇で象徴される爬虫型宇宙人・レプティリアンの特徴を持っていたとしても不思議はないのです
工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工
※蛇の頭で表現されたイナンナ像
アヒャアー(((; ゚Д゚)))ヒィーガタガタ
そのイナンナは、ペルシャに行くと水の女神アナーヒータとなり、同じ神がインドではサラスヴァティとして信仰されています。
サラスヴァティは弁財天であり、日本では宗像(むなかた)の女神・市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)と同一視されています。
※宇賀神という老人の容貌をした男性神を頭に乗せる弁財天。イナンナとエンキの融合を象徴していると思われる・・
(;・∀・)
市杵島姫命は、結局、「お稲荷さん」こと「ウガノミタマノオオカミ」であり、これは「蛇の魂の神」という意味で、まさに、蛇と融合した地母神イナンナに他ならないのでございます。
お稲荷さんが元々は蛇だったのは、稲荷神社を創建した渡来人である秦氏が、グノーシス主義の一派でもあるネストリウス派のキリスト教徒であったことに由来しているようです。
「イナンナ」が、「出産や豊穣」の神様だとしたら、
「伊勢神宮」の「外宮」に祀られている「豊受大神」が、「イナンナ」だった可能性も極めて高いと言えるでしょう。
つまり、
「豊受大神」=「お稲荷さん」=「イナンナ」=「聖母マリア」
という関係式が成り立ちそうです
工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工
ここに、遠くヨーロッパから日本にまで至る、まるでヘビのように長い女神の連携が成立しているのは、驚くべきことにございます。
参考記事:お稲荷さんは、キリスト教!?
・・一般的には、西方から、シルクロードに乗ってやってきた渡来人によって、イナンナを主役とする地母神信仰が日本に伝来したと言われていますが、
奈良時代を遡ること数千年、
日本の縄文時代には、すでに、地母神イナンナと蛇信仰が結びついていた形跡があるのでございます
( ´゚д゚`)エー
次回は、縄文時代の女神信仰とイナンナとの関係をみていきたいのでございます。
つづく
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