アヌンナキの伝説④ ニンフルサグとイナンナ
前回の記事では、アヌンナキの王であったエンキとエンリルの兄弟についてご紹介いたしましたが、
今宵は、女神であるニンフルサグとイナンナについて語ってみたいと思うのでございます
(・∀・)スンスンスーン
ニンフルサグ(Ninhursag)は、天空神アヌ(アン) と その配偶神であるキ王妃の娘であり、
エンキ、エンリルの妹に当たります。
また、ニンフルサグは、 シュメール神話における地母神(大地の女神)であり、運命を定める7人の神々に名を連ねる重要な女神でございます。
遺伝子工学者としての技能を持っていたようで、
ルル・アメル(原始的労働者)計画では、兄のエンキと共に、人類創造に直接的に関与したとされます
(ill゚д゚)
※兄エンキと人類創造について話し合うニンフルサグ。左のエンキの側には蛇が描かれており、右のニンフルサグは、牛の角が生えた帽子を被っている。
※DNAを結びつけていると言われるニンフルサグのレリーフ
・・ただ、その過程で、DNA実験に失敗して生み出してしまった人間と共に、レリーフに刻まれてもおります
工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工
倫理的に大いに問題のある失敗をすなっ
(; ゚Д゚)ゴルァ!!
日本創世神話における「イザナギ」(※ナギとは蛇の意味)は、蛇神であるエンキを表現していてるとすれば、ニンフルサグは「イザナミ」ということになるかも知れません
( ´゚д゚`)エー
・・ニンフルサグは、エジプト神話の「ハトホル神」と同一視されますが、たしかに、ハトホル神は、「死者を冥界に導く」と言われ、「イザナミ」とよく似ています。
また、古代中国神話に登場する人類を創造したという伏羲(ふっき) と女媧(じょか)は、人首蛇体で表され、兄妹だとされていますから、
エンキと、その妹ニンフルサグと考えられるのでございます
( ´゚д゚`)エー
そんなニンフルサグは、象徴的に、Ω(オメガ)の文字で表現されるのが特徴です。
一方、イナンナ(Inanna)は、セックス&バイオレンスを象徴するパワフルな女神です。
イシュタルやリリスという異名も持っています。
※バードゴデスとも呼ばれるイナンナ
※たいてい、肌の露出が多い
※どんだけ、セクシーやねんっ (; ゚Д゚)
彼女が守護神となっていた都市ウルクにおいて、彼女は、天空神・アヌ(アン)の娘とされたり、
別の文献では、エンリルの娘と言われたり、また、彼女が、エンキを「父」と呼んだりして、出自がやや分かりづらくなっています。
この辺りは、イナンナが「性愛の女神」であるために、現代でも見られるように、関係を持った男性を「パパ」と呼ぶ感覚に近いのかも知れません
( ´゚д゚`)エー
・・もし、そうであるならば、イナンナは、祖父のエンキだけでなく、「ひいおじいさん」に当たるアヌ(アン)とも肉体関係を持ったことになります
工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工
しかし、オーソドックスなシュメールの神話によると月の神ナンナ(シン) と 草木の女神ニンガルの娘とされています。
月神ナンナがエンリルの息子であり、
女神ニンガルがエンキの娘であるために、
系図としては、イナンナが、エンキとエンリルを祖父に持っていることになります。
※アヌンナキの系図
シュメール時代の粘土板である『イナンナ女神の歌』では、
イナンナは、「魅力と美貌を持ち」、「龍のように速く飛んだ」とされ、
母親ニンガルの胎内から誕生した際、2つの鎚矛(殴打用の武器、メイス)を手にして生まれたというのだから驚きです
工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工
※両手に鎚矛を持ち、背中に翼の生えた天の女主人・イナンナ
※左が、王の中の王である天空神アヌ、右がイナンナ。イナンナは、ライオンと共に描かれることが多い。
こうなってくると、どちらが偉いのか分りません
(;・∀・)
また、メソポタミア神話におけるイナンナの夫はドゥムジであり、
彼女には、兄として太陽神ウトゥ、姉として冥界の女主人エレシュキガルがいました。
イナンナの性格に関しては、ウルクのエアンナ寺院に伝わる「エンキとイナンナ」の神話が象徴的に物語っており、
イナンナは、ビールで酔っぱらったエンキ神に甘えて、知識の神である彼が持っていた文明生活の恵み(メ)を奪い去り、エンキの権威を自分のものにしてしまいました
工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工
・・やっていることは、ジジイを酔わせて、土地の権利証を差し出させるスナックのママとあんまり変わりません
(;・∀・)
また、イナンナは、天の主人とも呼ばれ、王権を授与する神としての性格も持っていました。
この辺りの話は、やはり、王権を授与する役割を持っていた祖父エンリルの影響があるようです。
『ハンムラビ法典』においても、エンリルと並ぶ王権の守護者でもあるイナンナ(イシュタル)は、王権の後見人として登場しています。
イナンナは、エンキとエンリルの共通の孫であり、
二人の偉大な王の性質を継承しているばかりでなく、
極論すれば、
エンリルとエンキの相反する価値観を、融合する役割があるように思えます
(゚∀゚ )!!
また、イナンナは、ニンフルサグと非常によく似たところがあり、二人は良好な関係であったようです。
※よく似た二柱の女神の像。厚みの差はあれ、構造は同じです
( ´゚д゚`)エー
※若いイナンナが、ニンフルサグから助言を受けている粘土板
ゼカリア・シッチン氏の本では、イナンナが女王に就任した時、
ニンフルサグは、「金星の女神の称号」も、神の地位も、イナンナに譲ったといいます。
※左・ニンフルサグと右・イナンナ。二人の頭上には、金星が輝く。
そのため天の女王イナンナは、金星を象徴している八芒星がシンボルマークとなっています。
つまり、イナンナは、エンキ・エンリルばかりでなく、
ニンフルサグの「地母神」としての性格まで受け継いでおり、まさに、アヌンナキを代表するスーパー女神なのでございます
ヒィー(((; ゚Д゚)))ガタガタ
そのため、地球上で「女神」と称されるものは、結局、イナンナに由来するものが多く、
現代では、アメリカの「自由の女神」の起源はイナンナに辿り着きます
( ´゚д゚`)エー
元々、「自由の女神」やフランス革命のマリアンヌ(Marianne)は、ローマ時代の自由の女神「リバルタス」(Libertas) がモデルと言われておりますが、
リバルタスのコンセプトそのものは、イシュタル(Ishtar)、つまり、イナンナ(Inanna)から来ているそうです
(; ゚∀゚)
また、イナンナをモチーフにした像は、日本の「広島平和記念公園」でも見られます。
広島の「平和の女神像」は、3つの宗教を組み合わせた像で、
顔は仏教、ベルトの部分は神道の象徴である鏡を、背中にある翼はキリスト教を表しているとされますが、総合的には、どう観てもイナンナです
( ´゚д゚`)エー
・・・もはや、どんな宗教であっても、イナンナ抜きには語れないと言っても過言ではないのです。
つづく
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