時代に翻弄される歯磨きと咀嚼の歴史!
マロは、「歯磨き」が大好きであり、暇さえあれば歯を磨いているのでございます。
そのお蔭かどうかは不明ですが、成人後、歯医者に掛かかる程の虫歯は一本もありません
(・∀・)スンスンスーン
・・ちなみに、日本で古来より行われた「お歯黒」には虫歯を防ぐ効果があったそうです。
発掘された「お歯黒」の歯にはむし歯がほとんどなく、
しかも、過去に発症した虫歯の進行が抑えられていたというのだから驚きです
( ´゚д゚`)エー
明治維新後も、「お歯黒の女性には歯医者はいらない」と言われ、お歯黒の歯には、歯槽膿漏も少なかったそうです。
ただし、お歯黒を浸透させるために、歯垢をしっかりと取り除いていたようで、そのことが、口腔衛生につながっていた事実も見逃せません。
さて、歯磨き粉の発展の歴史を概観してみると、
1872年(明治5年)に、炭酸カルシウム粉末の西洋歯磨き粉が登場します。
しかし、当時は、粉が飛び散り、歯磨き中、よくむせたそうです
( ´゚д゚`)エー
1888年(明治21年)には、資生堂が、国内初の「練り歯磨き」を製品化します。
・・しかし、実際には、石鹸のように固めてあって、湿らせた歯ブラシで使っていたそうです
(;・∀・)
1911年(明治44年)には、小林商店(現在のライオン)から、「ライオン煉り歯磨」が登場し、現在のようなチューブ入り煉り歯磨きがスタンダードとなったようです。
・・大正時代には学童への歯磨き啓蒙運動が盛んで、
小林商店は、1922年頃から、専門講師を全国の小学校に派遣したといいます。
6月4日が「ムシ歯予防デー」になったのは昭和初期(1928年)ですので、意外にも相当な歴史があるのです
(; ゚∀゚)
そんなドヤ顔で言われても・・
(;・∀・)
そして、この頃、クラブ、資生堂、仁丹などからもチューブ入り歯磨きが発売され、熾烈な販売競争があったようです。
・・とりわけ、ライオンは、広告宣伝に力を注いだと言いますが、
この時期の、歯磨き粉の広告は、どこか時代を感じさせて味があるのです。
ライオン歯磨のお蔭で、「虫歯が無い」のはいいのですが、
「学校の体格検査ではいつも褒められる」というのは、関連性がやや薄いことは否めません
( ´゚д゚`)エー
坊ちゃんの「ライオン歯磨き推し」は良いとしても、お母さんの浴衣の柄による無言アピールがハンパありません
( ´゚д゚`)エー
「サンタ・クロースの小父さんは、今年から、クリスマス・プレゼントに、"子供用のライオン歯磨"を選びました。」
・・クリスマスプレゼントに、日用品である「歯磨き粉」を出されたら、子供は引いてしまうでしょう
( ´゚д゚`)エー
「ライオン歯磨と世界とは今手を握りつつあり、」と、
小林商店は、かなり大きく出ています
工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工
・・日本の大陸進出と連動しているのでしょう。
「國を護る皇軍、歯を護るライオン歯磨!」
鬼気迫る表情の兵隊から銃剣を突き付けられれば、ライオン歯磨を使わないわけにはいきません
ヒィー(((; ゚Д゚)))ガタガタ
1939年(昭和14年)には、ライオンは、
「寝る前の歯磨1千万人の大運動」のキャンペーンを展開します。
・・しかし、ライオンは、歯磨き啓蒙運動ばかりでなく、
「咀嚼励行」の活動も同時に行っていたようです。
小林商店ライオン口腔衛生部は、講師を派遣した前述の「歯磨教練」と並行して、「咀嚼教練」も行っていたのです。
昭和9年(1934年)に定められた「咀嚼教練」には指導方法が記述されており、
噛む物としては、「たくわん、コンニャク、塩せんべい、果物(りんご)またはゴム」などがよいとされています。
ゴムを噛んでどうしようというのでしょう
( ´゚д゚`)エー
咀嚼の実地訓練は以下のようであったと伝わります。
1.気をつけ(図の①)
2.用意
食べ物を右手に持ち、右斜めに高く上げた後(図の②)、
一口かじります(図の③)
3.はじめ
1~30まで号令とともに食べ物を噛みます
ヘッドバンキングをして、咀嚼運動を助けています(図の④)
( ´゚д゚`)エー
・・たしかに、咀嚼は重要であり、最近の研究では、食べ物の咀嚼が健康と密接に関わっているそうで、
●噛むごとに、歯が押され、血管が収縮し、血液が脳に送り込まれるため、集中力や記憶力が上がる。
また、認知症にも効果あり。
●咀嚼にり分泌される唾液には、抗酸化物質である「ペルオキシターゼ」が含まれていて、がん予防になる。
と言われています。
「さすが、ライオンは時代を先取りしている」と思いきや、
咀嚼の奨励は、1937年(昭和12年)に日中戦争が始まり、戦時態勢となったことが影響しているようです
((((; ゚Д゚))))ガクガクブルブル
1940年(昭和15年)、小林商店が、「咀嚼」をテーマに募集して入賞した標語を見ると、
「胃に頼るな歯に頼れ」
「多く摂るより多く噛め」
「興亜の食料咀嚼でかせ」
など、明らかに、戦時下の食糧難を意識していたようです。
工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工
・・前述の咀嚼教練も、どこか全体主義的な雰囲気が漂います。
現代の我がままな子であれば、鼻で笑ってやりそうにありません。
そして、いみじきことには、あまりに咀嚼をしすぎると、咬筋が発達してしまい、エラが張って、顔がデカくなるのです
ヒィー(((; ゚Д゚)))ガタガタ
亀を飼育している人の中には、わざとシジミなどの固い餌を亀に与えて、頭部を大きくさせる「巨頭化」を楽しんでいる愛好家もいるのです。
亀はともかくとして、今の時代、人間は「小顔」が流行の時代です。
そして、美容に関して言えば、ボツリヌス菌が作り出すボツリヌストキシンと呼ばれる毒素を咬筋内に注射する療法が脚光を浴びています。
つまり、咬筋を麻痺させて、咀嚼できなくさせて、むりやり小顔にするのです
アヒャアー(((; ゚Д゚)))ヒィーガタガタ
・・かつて行われた「咀嚼教練」とは、かけ離れています
(;・∀・)
また、ライフスタイルの変化により国民が多忙になった昨今、
ファーストフードなどを摂取し、なるべく、食事にかける時間を短くする傾向にあるのも事実です。
「何時までも茶漬け食っているんじゃないよ、
口の中で、うんこになりますよ。」
工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工
※『男はつらいよ 寅次郎真実一路』第34作より
・・・何はともあれ、食後には、ライオンの歯磨き粉を使って、しっかりと歯を磨きましょう!
ヽ(・∀・ )ノ キャッ キャッ
※ライオンの、以下のページの内容を参考にさせていただきました。
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