獣人ザナは、ホモ・サピエンスであると同時に古代人だった!!
前回の記事では、人間と類人猿の交配の可能性について、お話いたしましたが、
獣人ザナ(Zana)は、遺伝学的には、人と猿との混血ではないようです。
実は、ザナには、地元の男性との間に、4人の子供がいたそうにございます。
その中でも、クイット(Khwit)という名前の男性は、母親の性質を受け継いでいるのか、人間離れしており、
驚くべきことに、歯でテーブルを持ち上げたといわれています
( ´゚д゚`)エー
現代でも、そのような人はいないことはありませんが、そんなことができたとしたら奇人変人の部類でございましょう。
そこで、クイットの歯とザナの何人かの子孫の唾液について、オックスフォード大学のブライアン・サイクス(Bryan Sykes)博士がDNA検査を実施したのでございます。
当初、多くの専門家たちは、
「獣人ザナは、ネアンデルタール人の生き残りではないのか」
と考えていたようです。
ちなみに、ネアンデルタール人は、赤毛が特徴で、筋骨隆々としたプロレスラーみたいな体格をしており、
弓矢などの飛び道具は使わずに、槍一本で、マンモスとの近接戦闘に立ち向かったと言われるほどワイルドであったそうにございます。
( ´゚д゚`)エー
たしかに、ザナやクイットの野性的な逸話は、そのような屈強なネアンデルタール人を彷彿とさせます。
・・しかし、残念ながら、クイットも他の子孫も、ネアンデルタール人DNAの割合は、その地域の現代人とほぼ同じであったそうにございます。
この検査結果は、多くの落胆と失望を生みました
○| ̄|_
その一方で、ザナの息子や子孫のDNAは、ザナが100%のサハラ砂漠以南のアフリカ人(sub-Saharan African)であったことを指し示していました
( ´゚д゚`)エー
このことから、ザナは、サハラ以南で奴隷として拉致されたアフリカの黒人の子孫ではないかと考えられたのでございます。
そして、ザナが「猿女(Apewoman)」呼ばわりされるのも、ザナが発見された当時のヨーロッパにおいて、黒人を進化の遅れた人種として猿扱いする風潮を彷彿とさせます。
しかしながら、掘り出されたクイット(Khwit)の頭蓋骨や、他の子孫のDNAを詳しく鑑定してみると、
ザナは現代のアフリカ人とは全く異なり、なんと、10万年前のアフリカ人と同じ特徴を示したというのだから驚きです
工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工
つまり、ザナは、奴隷貿易により、無理やり連れ去れたアフリカの人々よりも、ずっと古い人類の特徴を示していたことになります
((((; ゚Д゚))))ガクガクブルブル
当のサイクス博士自身は、「人類の亜種」とも言える存在が、コーカサス山脈に隠れ住んでいたのではないかという仮説を立てています。
・・しかしそれは、おかしな話であり、DNA検査の結果から、ザナは、けっして人類の亜種などではなく、
10万年前に存在したタイプのアフリカ人、つまり、ホモ・サピエンスであり、明らかに我々と同じ現生人類であったわけでございます。
その一方で、ザナがホモ・サピエンスだとしても、明らかに現代人とは異なった風貌と性質を持っていたのは明らかであり、
何よりも、DNAが示す人としての彼女の特徴が、あまりにも古すぎるのです・・
マロ的には、このパラドックスの中に、人類の進化の歴史を解き明かす秘密が含まれているように感じるのでございます。
次回は、そんな人類の進化に迫るべく、イエティによく似た存在として語られる北米のビッグフットについて考えてみたいと思います。
(・∀・)スンスンスーン
つづく
併せて読みたい記事:
人間とチンパンジーのハイブリット「ヒューマンジー」の悲しい歴史・・
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