かくもかしこき霊能者っ!!

霊能者のところを訪れたのでございます。

今宵は、その時のお話をしたいと存じます。

・・まったく場所もわからず、単なるうわさ話だけを頼りに、ある霊能者の元に参りました。

もう帰ろうかと思った矢先、ふと、それらしい建物を発見したのでございます

(・∀・)ｱﾋｬ

建物におそるおそる入ると、そこにはすでに５～６人ほどの参拝者がおりましたが、

すべておばちゃんにございました。

みなさんやはり、信心深そうな方ばかりで、

いきなり現れた見慣れぬマロにもとても親切に接してくださいました

(・∀・)ｽﾝｽﾝｽｰﾝ

建物は、９畳ほどの広さで、奥の４畳ぐらいは祭壇となっており、

密教と神道が混合したようなおごそかな装飾です。

後で、聴いたところによると本尊は、

不動明王だとか・・

そうこうするうちに、先生が登場いたしました

( ﾟДﾟ)

だいたい７０代ぐらいの恰幅のよい女性で、男性のような低い声が特徴でございます。

居るだけで周囲を圧倒するほどの存在感を放っておられます。

お経をあげながら拝む間、柱に後頭部を打ち付けたり、

奇声をあげたりされるので、面食らってしまいました

(; ﾟДﾟ)

・・途中、般若心経をあげておられましたが、最後、

まるでX-JAPANのTOSHIみたいな声でシャウトした瞬間、

居並ぶ参拝者がビクッとなったのが少しだけ可笑しゅうございました。

アンケート用紙に、あらかじめ印刷されているいくつかのお願い事に○をつけて渡すだけというシステムなのですが、

こちらが細かいことを言わなくても、悩みの詳細を的中されてしまいます

(illﾟдﾟ)

また、驚いたのは、その場で参拝者ひとりひとりに対して、悩み事についてのコメントをするところです。

正直、プライバシーもへったくれもあったものではございません

(；・∀・)

聴きたくて聴いたのではないのですが、他人の家の悩みもばっちり耳に入ってしまいます。

・・でもそこには、どこか人生の教訓を学ぶような意味合いを感じましたし、

おられる方々は、他人の悩みについて、うなづきながら真剣に聴いておられました。

また、不思議なことに、お話の中に、

狐やらヘビやら地鎮神やら、

この世のものではない存在が多く出てまいります。

それらの存在は、見えないところで現実の世界に大きな影響を与えるとか。。

さて、先生は、マロに対するコメントを始めました。

先生は、的を得たことをズバズバおっしゃいます。

おそらく、うどんか何かを食べながら聞いていたら、

鼻からズルっと出てしまうであろう程のいみじき内容でございます。

もちろん、すべて心当たりありです

((((; ﾟДﾟ))))ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

途中から気が遠くなり、失神しかけました

ﾋｨｰ(((; ﾟДﾟ)))ｶﾞﾀｶﾞﾀ

そんなマロの有り様を、周囲で見ていたおばちゃんたちは、大笑いでございました。

まるで、ドリフのコントで流れるおばちゃんの笑い声とそっくりです。

先生いわく、

「あんたの場合は、東の空に輝く星に祈ると願い事が叶う、と出てくるんよ。」

「そういう星の下に生まれた子じゃが、ほんに珍しいことよ。」

ということにございました。

そう言われてなんとなく、

サン・テグジュペリの『星の王子さま』を思い出したのでございます

(・∀・)ｱﾋｬﾋｬ

たしか、作品の中にも、ヘビや狐が出てまいりましたし。。

「星に願かければ成就する」

なんて、雲を掴むような話ですが、すずろにロマンを感じるのでございます。

少なくとも、妙な壺を買わされるよりはよっぽどマシというものです。

・・結局、先生は、マロからは一円も謝礼を受け取ることはございませんでした。

「運の悪い子からお金は取れん。」

としゃがれ声で、二度言われてしまいました。

　

えっ!?

・・それを聞いていたおばちゃんたちは、またまた大爆笑でございましたが、

ひとりだけ笑えず、立ち尽くすマロがおったのでございました

(; ﾟ∀ﾟ)

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